2025年9月17日〜9月19日開催(東北大学)の日本地球化学会年会で、鈴木さん(M2)がポスター発表を行いました(福山は口頭発表をしました)。

2025年9月17日〜9月19日開催(東北大学)の日本地球化学会年会で、鈴木さん(M2)がポスター発表を行いました(福山は口頭発表をしました)。
フィリピン・ルソン島のブラックマウンテン貫入複合岩体(金鉱床が多くあるバギオ地区にあります)を研究対象に、ジルコンの微量元素から銅と金の鉱化作用を引き起こしたマグマの特徴を明らかにしました。Kennethjer Alejoさんの修士論文の内容です。論文タイトルが長かったなと思っています。
Kennethjer Alejo & Mayuko Fukuyama (2025) Geochemical and geochronological insights into the metal fertility of magmas associated with the Kennon Cu–Au porphyry deposit of Black Mountain in the Baguio Mineral District, North Luzon, Philippines. Lithos, 516-517, 108243.
https://doi.org/10.1016/j.lithos.2025.108243
モンゴルの先生に誘われ、7月下旬から8月上旬にかけてモンゴルへ野外調査に行ってきました(初モンゴル)。壮大な景色の中での調査は毎日楽しかったです。
ボツワナのVumba緑色岩帯の金鉱床(Somerset depositとArab deposit)では、金を含む硫化鉱物が柘榴石(ガーネット)と共に産出します。柘榴石のU-Pb年代測定から金の鉱化作用の時期が特定され、太古代のリンポポ造山活動と関係した鉱化作用であることが明らかとなりました。本研究室で柘榴石のU-Pb年代測定を行いました。
Mokane, L., Agangi, A., Takahashi, R., Betsi, T. B., Phili, K., Nopeia, M., Kelepile, T., Fukuyama, M., Bagai, Z., Manalo, P. (2025) Geochemistry and U-Pb geochronology of garnet from the Somerset and Arab gold deposits, Vumba Greenstone Belt, northeastern Botswana: implications for the timing of gold mineralization, Resource Geology, 75, e70012.
https://doi.org/10.1111/rge.70012
ドイツGFZ(ポツダム)を訪問した後、7月6日〜7月11日のGoldschmidt(プラハ)に参加。ワークショップとセッションでそれぞれ発表をしました。Ylamさん(オンライン参加)はポスター発表をしました。
オマーン掘削プロジェクトで採取された蛇紋岩化したかんらん岩中にみられるロディン岩について研究をした論文です。ロディン岩をつくる交代作用に関与した流体とその後の変質作用における流体の特徴を明らかにしました。5年以上前の共同研究です。
Alireza Eslami, Benjamin Malvoisin, Mayuko Fukuyama, Marguerite Godard, Yuji Ichiyama, László Előd Aradi, Katsuyoshi Michibayashi, Zaicong Wang, Ming Li, Alessandro Cavallo, The Oman Drilling Project Science Team. (2025) Xonotlite and pectolite in rodingites from the Samail ophiolite: Markers of reducing conditions and element transfer during peridotite-gabbro interaction. Lithos, 512-513, 108160. https://doi.org/10.1016/j.lithos.2025.108160
2025年6月25日〜6月27開催の資源地質学会年会講演会でAliさんが研究発表を行いました。私も鉱床への赤鉄鉱U-Pb年代適用についてお話しました。
今年は磁鉄鉱(マグネタイト)のU-Pb年代測定についてお話しました。
途中、国立環境研究所にお邪魔させていただきました(初訪問!)。
アフリカ・リンポポ帯に産する太古代の苦鉄質グラニュライトという変成岩がの辿った地質イベントの履歴を岩石の年代・化学組成、鉱物の組織・化学組成、相平衡モデルから解析した論文です。ボツワナ工科大学のRajesh先生との2本目の共著論文です。
Rajesh, H. M., Safonov, O. G., Belyanin, G. A., Santosh, M., Zhang, Z., Tsunogae, T., Fukuyama, M., Vorster, C., Gao, P., Keeditse, M. (2025) Nature and timing of polymetamorphic, anatectic and metasomatic events in mafic granulite in Archean high-grade terranes: Scenario from Central Zone of the Limpopo Complex, southern Africa. Precambrian Research., 426, 107831.
https://doi.org/10.1016/j.precamres.2025.107831
この春、修士3名、学部4年2名が卒業しました。修士2名は4月から博士課程に進学します。