エレクトロニクス分野における留学生の活躍
・留学生からのコメント
4年次 ゴ ウンカン(中国)

老朽化した構造物の内部損傷や、航空機のタービンのき裂などの欠陥の判別のための研究を進めています。大変難しい課題ですが、超音波計測の手法を利用して、初期段階で欠陥を見つけ、事故を防ぐことが目標です。私の研究では、人工知能の手法の活用を検討しています。
また、「外国人による日本語スピーチコンテスト」や、日本人の友達と社会課題解決のプロジェクトに参加して、充実した大学生活を送りました。色々な国からの留学生が秋田大学に多く来ており、学生同士で互いに文化学べることができるのは秋田大学の魅力だと思います。ぜひ秋田に来て、友達になって一緒に秋田の豊かな祭りに参加しましょう。
定められた道でなく、自分の人生を自分で掴むことを意識できました。これは秋田大学での留学生活で一番重要な学びだったと思います。学んだ超音波の知識や、研究に向き合う姿勢を生かした技術者を目指していきたいと思います。
・日本とベトナムの架け橋になりたい
1年次 グェン タン ダト(ベトナム)

数理・電気電子情報学科1年のベトナム出身のグェン タン ダトです。ベトナムと日本は、経済的に密接な関係にあります。特にエレクトロニクス分野では、多くの企業がベトナムと日本で活躍しています。私も、そのつながりを感じながら秋田大学で勉強しています。
ベトナムの日本語学校で1年間,日本での日本語学校で1年間,日本語を学んだ後、秋田大学に入学しました。秋田県内にもベトナム人が働いていると聞き、親近感を抱いています。現在は、大学数学や基礎物理学を学んでいますが、特に興味があるのは、数理・電気電子情報学概論です。最新のエレクトロニクス研究に触れることができ、とても刺激を受けています。将来的には、日本の高度な技術を学び、ベトナムと日本の架け橋になりたいと考えています。ベトナムと日本の企業がさらに発展できるように貢献したいと思っています。秋田大学で学んでいる今、その目標に向けて着実に歩んでいると感じています。秋田は安全で住みやすく、美しい自然もたくさんあります。留学生活を通して、日本の文化に触れ、一生の思い出を作りたいです。
・2年次 ノラフィファ ビンティ ノラズハル(マレーシア)

2年生になり、電子回路学や電気回路学など、専門科目が本格的に始まりました。週1回の電気電子学生実験では、講義で学んだ理論を基に、実際にオシロスコープやテスターを使って実験を行い、電気回路の動作の実験を行っています。また、C言語を用いたプログラミング実習では、電子回路・電気回路のシミュレーションやデータ解析を行っており、ソフトウェアとハードウェアの両面から専門科目を深く学んでおり,理論と実践が結びつき、大きな達成感を得ました。これらの授業や実習を通じて、電気電子エンジニアとして、モノづくりの社会に貢献したいという思いを強くしました。将来は、AIと組み合わせてより高度な制御システムを開発し、スマートシティの実現に貢献したいと考えています。
・M2 苟 書航(中国)

半導体は、スマートフォンやパソコンなど私たちの生活に欠かせない電子機器で,私たちの生活を支える基盤の技術です。しかし、従来のシリコン半導体には限界が見え始めており、より高性能なデバイスの実現のため、新しい材料の開発が求められています。私は、窒化物や酸化物といった次世代の半導体材料に着目し、高効率な発光素子(LED)の開発を目指しています。具体的には、分子線エピタキシー装置を用いて、低コスト太陽電池に広く用いられる多結晶Siを基板として、ナノ柱状結晶の形態で、GaN系LEDの作製を行い、その発光特性およびI-V特性をそれぞれ評価しています。窒化ガリウムは、高い耐熱性や高効率な発光が期待できます。しかし、窒化ガリウム結晶の成長は非常に難しく、作製したダイオードにおける各層の様々なパラメータを最適化することが求められます。実験を繰り返すことで、より高品質な結晶を成長させることができるよう、より効率的な駆動を実現できるよう、日々研究を進めています。